• お別れ会での見送り

    私の父親を見送った時の話です。

    父親はゴミ屋敷の掃除業者として活躍していましたが、あまり人付き合いが得意ではなく定年を迎えてからはほぼ家族のみの付き合いでした。

    そんな父が亡くなり葬儀や東京での散骨でのお別れをどうするか、大阪の葬儀屋も交えて相談しました。家族みな無宗教で関心が無く葬儀代も安く済ませたいと言っていたところ、今は簡単な家族葬や葬儀自体をしないという人もいますといろいろ提案して貰いました。私達は葬式ではなくお別れ会にしました。葬儀場を借りて母と私の家族と弟の家族だけで通夜では父を囲んでいつもと変わらず話したりしていました。

    葬儀の日はお坊さんは呼ばず自分達家族と葬儀屋の方とで手作りの葬儀となりました。

    父の好きな物を並べたり、なんか寂しいとフルーツ盛りや花を買いに行ったり変な言い方ですが和気あいあいとしていました。葬儀の時間は葬儀屋の方がきちんと仕切ってくれ棺桶に花を入れる頃には皆涙で葬儀屋の方もつられて泣いていました。読経はありませんでしたが出棺の時に葬儀屋の人が「温かいいいお葬式でした」と言ってくれ、私も家族だけで見送れて良かったと思っています。