• 家族葬をしたい。けれどできない場合もある。

    葬式の際、個人の意志と家族の意志が違ったことに悩みました。
    亡くなった義理の父が生前から希望していたのは家族葬でした。もちろん私達家族も、個人の意志を尊重するつもりでした。
    しかし、生前の義父は会社でも上の立場にありよく慕われていましたし、その立場上、身内だけの家族葬で済ませてしまってよいのか、だいぶ悩みました。
    身内以外の方からすれば、個人とのお別れの場というものは葬儀でしかありませんのでその場を設けないのは申し訳ないのではないかと思いました。

    結局話し合いに話し合いを重ね、最終的には城東にある葬儀社の家族葬で見送ることにしました。
    会社の方々には事前に個人の意志と言うことを丁寧に伝え、後日別れの会を設けることで最期の挨拶に変えさせて頂くということで了承してもらいました。
    しかし、こちらに気を遣っての行動なのか、それでも葬儀前にご祝儀を持ってこられる方もいらっしゃるかもしれません、との葬儀屋さんのお言葉があり、香典返しは念のため数人分を事前に用意しました。
    実際、上司の方が数名いらしてくださいましたので、アドバイス通り用意していて良かったと思います。

    故人の意志と家族の意志が事前に話し合われており、マッチングしていたとしても、それが、実現できない場合があります。
    葬儀は故人だけではなく、本人を取り巻く周りの方々のための別れの式でもありますので、社会的立場のことも考えた話しあいが必要だと思います。

    カテゴリー: 家族葬

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